「LFG Bot」とひと口に言っても、中身はまったく違うツールです。木曜の夜のレイドを予約するもの。4人が遊びたくなった瞬間にボイスチャンネルを開くもの。サーバーの外からプレイヤーを連れてくるもの。種類を間違えると、Botが3つあるのにLFGチャンネルは閑古鳥、というサーバーができあがります。
以下の各ツールは、2026年10月19日に公式サイト、料金ページ、招待リンクで確認しました。そのうちひとつは私たちが開発しているGameVerse Botなので、その制限も他のBotと同じようにありのままに書いています。
結論から言うと
| Bot | 向いている用途 | 無料プラン | 有料プランの開始価格 |
|---|---|---|---|
| Raid-Helper | ロールやクラスを指定した予約制レイド | 基本的な参加登録 | 買い切りのPremium |
| Apollo | 参加登録とキャンセル待ちつきの定期イベント | 定期イベント5件 | $8/月 |
| Sesh | タイムゾーンをまたぐイベントと投票 | イベント、RSVP、リマインダー | $6.99/月 |
| LFG Hub | 今すぐ組むグループとボイスチャンネル | 基本Bot(サーバー規模は問わない) | $7.99/月 |
| TempVoice | 一時的なボイスチャンネル | あり | Premiumプラン |
| GameVerse | サーバー外のプレイヤーからのリアルタイム募集 | すべて | 有料プランなし |
予約制のゲームナイトならApolloかSesh。編成つきのレイドならRaid-Helper。今すぐ組むグループならLFG HubかGameVerseです。
Raid-Helper
Raid-HelperはWorld of Warcraftのレイド参加登録Botとして生まれ、今もそこを軸に作られています。メンバーはロールやクラスを選んでイベントに登録し、主催者は編成が埋まっていく様子を確認できます。Webダッシュボードと、今後のイベントの一覧があります。Premiumはサブスクではなく買い切りで、カスタムテンプレート、定期イベント、ログが追加されます。
権限: 招待リンクは、ロールの管理、イベントの管理、メッセージの管理、@everyone、@here、全てのロールにメンションなど長いリストを求めますが、管理者(Administrator)は求めません。
制限: スケジュール管理ツールです。3日前から計画するレイドには強い一方、「今ログインしているのは誰か」にはあまり向きません。
Apollo
ApolloはDiscord向けのイベントカレンダーです。ワンクリックの参加登録、自動キャンセル待ちつきの定員設定、定期イベント、リマインダー、Googleカレンダー連携、参加者のスレッド追加ができます。公式には30万以上のサーバーで動いているとされています。
無料プランでは、定期イベントを5件まで、それぞれリマインダー1件つきで使えます。Premiumは月$8または年$72で、月$25のPremium Proなら、同じイベントを複数のサーバーに、ひとつの参加者リストで投稿できます。
制限: カスタムの参加登録オプションと、ロール限定のイベントは有料です。
Sesh
Seshはもうひとつの定番カレンダーBotです。1通のメッセージからイベントを作ると、各メンバーのタイムゾーンに合わせて時刻を変換してくれます。RSVP、リマインダー、都合調整の投票、参加人数の上限、キャンセル待ちを扱え、「参加」と答えた人にロールを付与することもできます。
Premiumは1サーバーあたり月$6.99からで、年払いです。
制限: 毎週のゲームナイトの土台となる定期イベントは、Premium限定です。
LFG Hub
LFG Hubは従来のLFGにいちばん近いBotです。/create-groupで一時的なボイスチャンネルつきのグループを投稿でき、ランク、地域、プラットフォームでの絞り込み、WoWやOverwatchのようなゲーム向けのロール別の枠、最大7日先までのグループ予約に対応しています。オプションのLFG Networkは、条件に合うグループがあると他のサーバーのプレイヤーにDMを送ります。あなたのチャンネルに他のサーバーのグループが表示されることはありません。
基本Botはサーバーの規模を問わず無料です。Server Plusは月$7.99です。
権限: FAQでは管理者(Administrator)は任意とされていますが、「Add to Discord」のリンクは管理者権限を求めます。付与したくない場合は、認可画面でチェックを外してください。
制限: 導入数は少なく、サイトによると約500サーバーです。サーバー間のNetworkは、オフにしない限りオンになっています。
TempVoice
TempVoiceがやることはひとつだけです。メンバーが「作成」チャンネルに入ると、自分専用の一時的なボイスチャンネルができ、名前の変更、ロック、人数制限ができます。単体ではLFG Botではありませんが、LFG Botとの相性はよく、テキストでグループを組んでからボイスに移動できます。
権限: 掲載されている招待リンクには、管理者(Administrator)のほか、チャンネルの管理とメンバーを移動が含まれています。
GameVerse
GameVerse Botは逆の発想で動きます。メンバーはDiscordで投稿しません。プレイヤーがGameVerseアプリで募集を公開し、Botは、あなたのゲームと言語に合うものだけを、指定したチャンネルに投稿します。グループが満員になると投稿を編集し、グループが閉じられるか期限切れになると削除します。Joinボタンを押すと、アプリ内のロビーがボイスチャットつきで開きます。/lfgを使うと、メンバーは自分のゲームが選択済みの募集フォームへのリンクを受け取れます。
無料で有料プランはなく、1つのチャンネルに対して3つの権限だけを求めます。チャンネルを見る、メッセージを送信、埋め込みリンクです。メッセージを読むことはできません。
制限: 募集はGameVerseのプレイヤーから届くため、メンバーはアプリなしでDiscordから募集を投稿できません。Botの表示言語は英語とフランス語のみです。また新しいBotで、2026年10月に一般公開されたばかりなので、ニッチなゲームの募集は人気タイトルより少ないと考えてください。
Discord標準の機能
Botを追加する前に、Discordがすでに提供しているものを確認しましょう。ゲームごとにタグをつけたフォーラムチャンネルは、手動のLFG掲示板として十分使えますし、スケジュールイベントは小規模サーバーのゲームナイトをカバーします。
Discordは標準のLFGチャンネルもテスト中です。タグつきの投稿と、投稿者がゲーム中のあいだ表示されるゲーム招待カードが特徴です。2026年10月時点では、テストはARC Raidersの公式サーバーなど一部のサーバーに限られ、管理者はまだ有効にできません。
選び方
- コミュニティが決まった時間に遊ぶ: ApolloかSesh。キャンセル待ちを重視するか、タイムゾーンの扱いを重視するかで選びます。
- 編成つきのレイドを運営している: Raid-Helper。
- メンバーが今すぐ、身内でグループを組みたい: LFG Hub。ボイスチャンネルの管理も任せたいならTempVoiceを併用します。
- サーバーが小さく、自力ではグループが埋まらない: GameVerse。サーバー外のプレイヤーの募集を連れてきます。
イベント用のカレンダーBotと、それ以外用のLFG Botを組み合わせても構いません。チャンネル自体をまだ設定していないなら、まずLFGチャンネルの設定ガイドから始めましょう。
FAQ
Discordで一番おすすめのLFG Botは?
コミュニティの遊び方次第です。予約制のイベントならApolloとSeshが最も充実しています。ロールつきのレイドならRaid-Helper。その場で組むグループならLFG Hub、またはサーバー外のプレイヤーも連れてくるGameVerse Botです。
DiscordのLFG Botは無料?
多くのBotに無料プランがあります。Apollo、Sesh、LFG Hubは月額プランを販売し、Raid-Helperは買い切りのPremiumを販売しています。GameVerse Botに有料プランはありません。
LFG Botに管理者権限を与えるべき?
いいえ。LFGのメッセージを投稿するのに管理者権限は不要です。招待リンクによっては初期設定で求められますが、Discordの認可画面でチェックを外し、Botのドキュメントに載っている権限だけを付与できます。
DiscordにはLFG機能が組み込まれている?
DiscordはLFGチャンネルを標準機能としてテスト中ですが、2026年10月時点では一部のサーバーに限られ、管理者は有効にできません。タグつきのフォーラムチャンネルが、引き続き標準のLFG運用方法です。